2020年2月21日金曜日
より良く生きるな
我々は倍率何倍もの競争を勝ち抜いてこの世に生まれてきたエリートだという話を聞いたことがある。
生まれながらの勝ち組。
生まれたあとはボーナスステージとも聞いた。
生まれたくて生まれた訳じゃない、なんてのは嘘で。
精子の段階から、卵子まで必死に泳いで、そこでの1等賞から始まっているはず。
生への渇望はあったはずなんだ。
文明社会の現代は、
狩りができない、農作物が採れないから明日をどうしよう…といった悩みはそこまでない。
少なくとも僕の生きる日本ではなんだかんだ満たされているから、生きるということだけなら昔ほど困難ではなさそうだ。
その代わりに、
「ただ」生きることでは満足されず。
「より良く」生きることを誰もが強いられている気がする。
より豊かに
より不自由なく
より生き甲斐を持って
より幸せに❗
そこに、
理想というものに行き着けないと苦しい。
目標というものに到達出来なければ落第したかのような敗北感。
そして、そんなことを考えて行き過ぎてしまうと
もうやめてしまおうか、とか。
いっそ消えてしまいたい。
最悪、死まで意識してしまう。
生への欲求というのは、減退するだろう。
大小あれど、こんなことを考えること、生きてればあるんじゃないかな。
不思議だよな。
死ぬ恐怖がないのに、死にたくなるのだ。
最近、懸命に懸命に生きている人に会ってきたんです。
人は何か、生きることに欲張りになっているんじゃないかな、と思い知らされた感じがしました。
より良く生きようなんておこがましい。
ただ、生きていく。
それがどれだけ大変で尊いことか。
僕は涙が出た。
自分の生き方が恥ずかしかった。
そのあとに、
自分の周りのことが全て輝いて見えた。
たとえ売れなくても信じた音楽をまだ続けられていること。
信じられる人がいること。
仕事もある、食べ物もある。
僕はどこに不満を探せばいいのだろう。
愛しい。
しばらく経てば、この気持ちは忘れてしまうのだろうか。
忘れてしまうだろうな。
なるべく覚えておきたいなと思った。
今日のブログは時間がかかったよ。
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