改めて、野村尚宏×智歌ツーマンライブ
劇団不器用旗揚げ公演「それでも、不器用」
@戸塚LOPO終了しました。
ライブ後記をしたためさせてください。
今回も長くなりそうです。以前書いたことと重複するかもですが。
まず、7/26の、うちまけいた智歌ツーマンライブが良かったんです。
その数ヶ月前にフワッと智歌ちゃんからツーマンライブやりませんか?とお誘いをいただいていて。でも流しを始めて、生活がどうなっていくか分からなかったのもあり、やんわり保留していたの。
そしたら、うちまくんとツーマン決めて、それが良かったからさぁ。
うかうかしてらんねぇなって思いまして。
多分7/26終わったあとに「本当に俺とツーマンやりますか?」とお声がけしたんだと思う。
7/26ツーマンが、二人が出ずっぱりで転換無しというもの。
やるなら異なるもので、クオリティを追及したい…
我々二人はそう思った訳です。
そこからが長い旅の始まりでした(笑)
まず、僕が役者やってて、智歌ちゃんもお芝居をしたかったという過去があったから「演劇的要素」を入れたいねという話になり。
フライヤーを創ったんです。
架空の劇団の公演という設定がいいんじゃないかということになり宣伝文句も入れたものがこちら。
これを創るのに一週間ぐらいかかったんですよね(笑)
このフライヤーができた時は、内容が全く決まっていなくて。
最初は全体を通して「劇団不器用」の公演ってなればいいかなって思ってたんだけど、ただ曲をやるだけでは成立しないな…と。
多分教室の隅から幸せを、辺りから着想を得て、どんどん芝居が拡大していきました。
劇団不器用の暴走です(笑)
一応経験者の僕が大枠を創って、演出等もしてみようかと。
本気でやらねばやれないものが仕上がっていきましたね…
最初の稽古でも演技指導めいたものはさせていただきました。
智歌ちゃんのシンガーとしての実力は信じてましたんで、多分芝居勘みたいなのを掴めば早いだろうなぁと感じていました。
予想通りでした。
最初は、勿論ほぼ初体験みたいなものでしたから、台詞もどう話せばいいか分からなかっただろうし、台本の掴み方みたいなのをお話して…苦労しただろうなぁ。
でも、稽古ごとに、家での作業をしっかりやって持ってきているんだろうなというのが感じられて。
どんどん頼もしくなっていきました。
今回のお芝居は智歌ちゃん主演のような創り方をさせていただいたんですが、素晴らしかったですよね。
普通に感動しちゃったもんな。
これで智歌ファンが増えたら嬉しいです。
中盤には「しっかりしたものを創ろう」とし過ぎて、二人とも迷路にハマり(笑)、苦しかったです。
特に僕の体調不良とも重なってね…
智歌ちゃんも正直僕に意見しづらかっただろうから、どうしていいか迷ってたんじゃないかな。
転機になったのは、宣伝動画の茶番劇を撮った時。
こうやって楽しんで創っていきたいねと我々は、我に返りました。
そこから抜け出た後半は、二人して喉風邪?をひきまして…
智歌ちゃんは咳が止まらないし、僕は声が枯れて出ないしで…
最後まで不器用を体現してました。
僕は当日の朝まで、ゴキブリやてくてくが歌えなくて💦
ミドルの音域も、ファルセットも出ない…
どうするんだ、これと思いました。
ラスト一週間は体調管理しかしていない。
追い込みたかったけど、休むしかなかった。
でもねぇ、ここまで創り上げたものだったから。
絶対にやりきりたくて…
まずは熱が出なかったことに安堵したし。
やれることは全てやって、どうにか歌うこともできた。
最大限のことはやれて、良かったです。
体調不良でやりきれなかった後半に勿論悔いはあるんだけど、この日を迎えるまで、ずっと本気でした。
たかが、イチ、ツーマンライブなのです。
こんなに頑張らなくてもいいよなって思ってました。
引き返したいと思ったことも何度もありました。
ただね。
二人じゃなきゃこんなにやれなかったと思います。
大変だから、いつ止めても良かったと思う。
智歌ちゃんがいなければここまで本気でやらなかったと思う。
それが、お芝居をやっていたころの感覚にすごく似ていた。
もう、無理だ、やっていけない。
そうやって、自分の実力やキャパ以上のことをやりきることによって、また一つ殻を破れる。
その感覚があったのよね。
僕は恥ずかしながら、表現に関しては殻を破れなかったかもしれない。
でも、ツーマン当日に向かうまでの「本気」は保てた。
あぁ、僕はこの公演に本気なんだって思えたし。
隣の智歌ちゃんは、僕から見ても殻を破ったと思う。
彼女は僕なんかより何倍も本気だった。
それに恥ずかしくも、情けなくもなったけど。
どうやったら彼女と同じステージに立つことができるのかと考えていたな。
一部の芝居音楽劇を頑張りすぎて、二部の純粋なツーマンライブに関してはセットリストを決めただけでどうなるかは分からなかった。
そこは予定調和にならずにライブとして戦えたらと思っていた。
一部で培っていたものが、自然と二部ににじみ出ていたんじゃないかな。
僕は横で智歌ちゃんのライブを観ていて、普通にそう思えたな。良い唄だなーって。
最後に。
体調不良もあり。
メンタル不調もあり。
真剣に引退を考えることも何度もありました。
でも、なんか、昨日を経て、すぐに辞めなくていいのかなと思えました。
向き合えない日々も、本気になれなかったことも沢山あったけど。
俺、本気でした。
この日だけは失いたくないって。
これだけは本気でした。
自分の才能も、今後の人生も、作品のクオリティも。
全てが不確かで、怖かったんだけど。
この日を大切にしたいって気持ちだけは揺るがなくて。
久しぶりに神に祈ったもんな。
俺の喉にご褒美をください。
ライブさせてくださいって。
成功も正解も分かりませんが。
僕、完走できて幸せでした。
本気で作品を創り上げられたこと。
そして、それに応えてくれる仲間がいること。
表現者としてとても幸せなことでした。
ありがとう。
不器用団員。不器用仲間。
智歌ちゃん、家族をはじめとして。
支えてくださった皆さんに感謝を。
ありがとうございました❗

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