2020年3月7日土曜日

オバタケンという男


最近ご無沙汰のレコーディングの話題です。

今回のアルバムには湯浅秀栄と、オバタケンの両名に参加していただいていることを以前書きました。
今日はオバタケンへのラブレターを。

オバタくんと初めて会ったのも秋葉原秋田犬のオープンマイクだった。
確かオーストラリアから帰ってきて、その後東京に大阪から上京してきたオバタが秋田犬に遊びに来たのがキッカケだろう。

その時はちっぴーが何か用があって、僕がソロで秋田犬のオープンマイクに参加した。
今でこそ少しは一人でも歌うけど、その頃は一人で歌うなぞほとんど無かった。

内心ビビっていたが、少しは「秋田犬に良く出ている人だよ」と言った空気を出したかった。
演奏する前のメガネの男に話しかけた。
先輩風をふかせたい。
「秋田犬初めてですか?」なんて入り口で。
メガネの男は何とも話せる男だった。

その後演奏を聴いたら、何ともクールな演奏をするじゃないか。
何か偉そうにしなくて良かったなぁと思ったよ(笑)

オバタも恐らく僕のことを気に入ってくれて、町田のシャイニーズのライブを観てくれてから一気に仲良くなったと思う。

以前下北沢のデイジーバーというライブハウスでバンド編成のワンマンライブをやったときは、ギタリストとして真っ先にオファーした。

と言うのも、弾き語りのオバタくんも大好きなのだけど、僕は彼の創る音源がとにかく好きだったから。

初めて手にした「オーストラリアとその前後」というアルバムを聴いたときは衝撃だった。
打ち込みでドラムやら何やら色々音が入っているのだけど、それが野暮ったくない。

我々の近場のアーティストの自主制作音源はどうしても打ち込みの音が打ち込みっぽい。
加えて、音が足され過ぎている。
音が着ぶくれをして、多ければゴージャスでいいと言った感じの音源も多い。
(勿論そうでない音源も多数)
あとは、弾き語りそのままか、どちらかだ。

「オーストラリアと…」を聴いたとき、この人の音楽への経験値はすごいんだなぁと感服したものだ。
ギタリストがギターしか弾けないって訳ではないのが羨ましかった。

その頃「十弦十色」は制作に入っていたので、今度アルバムを創るときに是非ともプロデューサーとして加わってもらいたいと思って今回の参加と相成った。
湯浅秀栄との楽曲に比べてまだ進行は緩やかだが、必ず良いものができるぞ、と。
こちらもニヤニヤしている。

新型コロナウイルスの影響ではないが、ライブの本数をグッと減らして制作に励んでいますので、どうぞよろしく。

ちなみに音楽の引き出しの差を感じるにつれ、オバタくんとの距離感は何とも言えない感じになっている(笑)
お気づきの方もいるかも知れないが、呼び方がオバタだったり、オバタくんだったりする。
卑屈な僕は偉そうにできない。
尊敬する年下である。

彼は僕らを「国民の親戚Shiny's」と呼んだ。
いつでも久しぶりに会った距離感で、絶妙に仲良くなれないのだ。

このくらいが彼とはちょうどいいと思っている。


P.S プライベートでも仲は良い

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