2025年6月1日日曜日

ウサギと亀(AI のオリジナリティ論)

 創作の範囲にも AI の進出がめざましい。


AI で作曲するとか、小説を書くとか、そういう話題にも驚かなくなったね。

架空のバンドのアルバム楽曲に対して、架空のインタビューをしてみるという記事も読んだことがある。

それはそれでとても楽しかった。

そのインタビューでは、ツアーとか、次回シングルのことも頼んでないのに語ったりしていた(笑)。

AI すげぇって思ったの。


ちょっと前に「ジブリ風画像」というのが流行った。


そう、ジブリ「風」なのである。

著作権とか肖像権みたいなのに関しては一回おいといて、それが本当に作品として芸術性があるかみたいな話があったのね。

今のところは、ジブリの模倣、ジブリ以上にはならない、ジブリ風、という意見が多いのかもしれない。

そこから AI には心は無い、とか、オリジナリティが無いみたいないつもの論調になるわけだ。


しかし、ふと思ったのである。

ブルーハーツが流行った時には、ブルーハーツもどきのパンクバンドが量産されたと聞く。

ゆずが流行った時は、雨後のたけのこのように弾き語りデュオが量産された。

ライブハウスに行けば、バンプの二番煎じと思われるバンドもいる。ミスチルになりたかったのだと思われる元バンドの弾き語り野郎もいれば、長渕剛になりたかったフォークおじさんも、ビートルズにしか興味の無い音楽おじさんもいるのだ。

そういう人たちは申し訳ないが、つまらない。オリジナルを超えることはなく、真似事をしているだけに見えて、僕は冷めてしまう。

口が汚くてごめん(笑)。


つまりは、人間だからオリジナリティがあるというのは大きな思い違いなんだ。

人間だって、ただの真似事止まりの表現をしている人間なんて山ほどいるんだ。

ここまで書いて、自分はどうなのか怖くなってきたけど(笑)


真似事に収まらない、本当の表現をしている方は一握り。

それがプロだとか、一流みたいな言葉で残っていくのだろう。


今後 AI が、そのホンモノの力を持つかは知らないけれど。

人間全体はそこまでたいしたもんじゃないと思うよ。

AI をバカにしてる間に抜かれる。

ウサギと亀の、ウサギのように。

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