2020年1月1日水曜日

定型文に思ふ


明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。


上記の文は定型文だ。
定型文と言うのは、個人の気持ちが入りづらい。
例えばおめでたく思っていなくても「おめでとう」と言えてしまう。
定型文は便利な反面、うまくやれているかのような危険性をはらんでいるのだ。


僕がブログで良くネタにする、
「顔と名前だけでも覚えて帰ってください」
という、アーティストの定型文もこれにあたる。

「出来たらファンになってください」とか
「怖いからあまり難しい顔で聴かないで」
とかいう気持ちもすべて覆い隠して、
「顔と名前だけでも覚えて帰ってください」
という言葉で解決できた気になるのだ。
もっと言うと、便利な言葉に逃げている。


前に湯浅さんが、
「TwitterやFacebookで繋がりましょう」
というべき流れの時に
「郵便番号を交換しましょう」
と言って大爆笑したことがある。
これが表現であり、考えている人の言葉だ。

明けましておめでとうございますも、
「こちらは一向に明けません、そちらはどうですか」
「明けなくてもめでたくいこうぜ」
「明けるか明けないかじゃない。
やるかやらないかだ」

何でも遊べるじゃないか。

そして、大事なのは
「明けましておめでとうございます」にリスペクトを払うことだろう。

明けましておめでとうございますが「正当」で「常識的」な挨拶であることを理解した上で、俺ならこうやるけどなぁと脳みそを使う。
これがユーモアや表現力になると思うんだけどなぁ。


さぁ、新年一発目からこんなブログで始めて行きたいと思います。

今年も、その先もよろしく。

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