2019年6月23日日曜日

プロの創るもの


昨日湯浅さんと飲んだ時に返したいものがあった。
灰谷健次郎さんの文庫だ。

とあるときに
「これ、僕の愛読書なんどけど良かったら読んでみて」
と、勝手に頼みもしないのに太っちょおじさんが貸してきたのである。
しかも、
「もう絶版だから売ってないんだけどね」と。

困った。
僕は詩集は読むのだが、読むのに時間のかかる小説なるものをほとんど読まない。
同様の理由で映画も観ない。
無論感動した小説、映画は沢山ありますが。
好き好んで触れたい表現ではないようでして。

以前小説を貸してもらった時は読まずに返してしまったくらいだ(笑)。
読まずに時間だけが経つのが申し訳なくてね。
昨日までに読んで返したかったのだけど、1/3しか読めずにいて、今残りを読んでいる。


面白い。


君はダックス先生がきらいか、という作品は平成にもならない時代の作品なのに新しい。
岡本太郎にも通ずる、嘘の無さだ。


優れた作品にはやはり、共通の「面白さ」が絶対に潜んでいるのだろう。
ジャンルを超える面白さの工夫や知恵、仕掛けが必ずある。
それをやれる人がプロなのだろうね。


僕の人生は国立劇場で観た高校演劇で方向性が決まってしまったのだけど、優れたものを観たら憧れるし、やりたくなるし、やれたら続けたくなるのだろう。
例えば僕はダンスが苦手というか嫌いなくらいなんだけど、
最近の登美丘高校のダンスを見ていると楽しい。
あぁ、思春期にこれを観ていたら憧れてダンスをしていたかもしれないと思う。


小説だから駄目、というレッテルを貼らずに読んで良かったな。

では、続きを読む。

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