昨日から始めたライナーノーツ。
レコーディングから時間が経っているのに、書くことはあるものです。
さて、本日のライナーノーツは2曲目「僕の唄を聴いてよ」です。
僕はロックが好きです。
ロックは優しく自分の思考の枠を壊してくれる。
リンダリンダの「ドブネズミみたいに美しくなりたい 写真には写らない美しさがあるから」なんかはその典型だと思う。
「ありきたりな唄」を創って歌っていた時代がありました。
しかし、それは本当に表現なのかと問いかける。
Shiny's として活動していく期間が長くなっていくと、自分たちには何ができるのだろうと考え始めました。
楽器の演奏力、メロディ、歌詞、ライブ力、ライブでの動員。
どれも僕たちは中途半端でした。
本当は思っているけれど、口に出して言えない「言ったら避難されるようなこと」をもっと歌っていきたいなって思うようになりました。
「聖人君子にあこがれて」なんてのはその代表でしょうか。
この曲を下ろしたのは下北沢の浪漫★喫茶企画でした。
披露したときにはフロントマンの洋平さんに褒められたのを覚えている。
多分まだそのころは AKB が全盛期で、握手券のCDが物議をかもしていたころだと思う。
握手券を抜いたCDの山が、山中に不法投棄されたというニュースも観た。音楽の価値というものを侮辱されたように感じた。
そんな気持ちも込めて、路上で歌っても素通りする人や、ブッキングライブでお目当てのアーティストを観たら帰ってしまうお客さんの顔を想像して創ったと思います。
ライブハウス界隈では共感してもらうことも多く、シャイニーズのライブの煽りに欠かせない曲になりました。
この曲はライブでのみ聴ける曲という位置付けにして、他の曲を収録する予定だったのですが、今回のアルバム二作がシャイニーズクラシックになるだろうという気持ちが出てきて。
形に残しておきたいと急遽選曲されました。
お陰でレコーディングではプリプロが充分にできていなくて、苦戦した(笑)
ボーカルは最初はもっと客観的に歌っていたのですが、エンジニア坂口の「ライブみたいに暴れなくていいの?」というダメ出しで全力でやりました。
ギターとベースだけとは思えない仕上がりです。
是非ヘッドフォンで聴いていただきたい。
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