2025年2月13日木曜日

信じこむことの弊害

 僕は昔、軽い鬱を患ったことがある。

そのせいで、メンタル疾患に対して色々知識を得た。

だから、得体の知れないメンタルの低下に対して、先に鬱等を疑う傾向にあった。

もしかしたら、内蔵の不調かもしれないし、ホルモンバランスの乱れとかもあるかもしれないのだが、第一候補に鬱が来てしまうわけだ。


だが、一年ぐらい前に、栄養失調や貧血だという診断を受けた。

栄養失調や貧血が、鬱症状を引き起こすということも学んだ。

確かに血が足りないと、単純に元気が出ない。

食事療法や、漢方などで改善することもできた。


そうするとどうだろう。

今までは、メンタルの不調第一候補だった鬱を追い抜いて、栄養失調、貧血が第一候補になってきたのである。

「あー、鬱っぽいということは血が足りないんだな…もっと食べなきゃ」という具合にである。

昨日までの救いのない苦しさはすべて貧血から来ていると思っていた。


しかし、言うても僕は人より食事量が多い。

(なのに何故か栄養失調なのだが。内蔵は異常ないらしい)

そこそこ意識して、たんぱく質や鉄分を摂るようにもしているので、最近体調が上向かない理由が分からなかった。


だから、別にキチンとした診断を受けた訳ではないんだけど。

俺、今回は普通に軽い鬱だったんじゃねぇかって疑惑が出てきた。栄養失調由来の、ではなく。



そもそも昨日のライブ+オープンマイクでここまで体調が劇的に回復するのもおかしいし。

最近音楽関係の応募にことごとく落とされたり、それに付随する悩みも沢山あった。仕事、音楽の現場、これからの将来…自分の価値を見失うことが増えたのも事実だ。


前までの僕は何かというと鬱かもしれないと決めつけがちだったが。

最近の僕は何かというと貧血かもしれないと決めつけがちだったのかもしれない。

もっと多角的に物を見ないといけないのだろう。

一つの方向でしか物事を見れないのは危険だ。

それはまるで、【盲目的に】宗教を崇拝してしまうような危うさに似ている。


信じることは素敵なことだが。

それは他を信じないということではない。

信じこむことには、少しブレーキをかけながら客観性を持ちたいと思った。

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