僕の音楽仲間に Smitch という男がいる。すみっちと読む。
こいつがなかなか厄介な男なのだ。
ずっと昔にスミッチの企画ライブに二回ほど出たことがあったのだが、ライブ自体のクオリティに納得がいかず「もうお前の企画には出ない」と言ったぐらいの男だ(笑)
僕の他の音楽仲間にすみっちの評判を聞くとするならば、【…】と言った反応が返ってくるのではないか。
それでも僕たちシャイニーズのライブには結構欠かさず来てくれる、逞しい男でもあった。
【悪いヤツじゃないけど、良いヤツでも決してない】とは湯浅秀栄の言葉。
的確である。
そんなスミッチから「ご飯でもいきませんか?」と誘いがあった。
他の人間なら2つ返事でオーケーするのだが、この男に限っては話が違う(笑)めんどくさそうなので、保留にしておいた。
しかし、このコロナ禍で、直接会いたいと誘ってくれる人もいないしね。純粋に嬉しかったので、食事を共にしてきたのである。
本人に許可をもらったので正直に書くが、今日までは全くと言っていいぐらい楽しみにしていなかった(笑)。
ただ、結果、とても有意義なお話になったのです。
スミッチは、僕らがもう出ないと言った「S FES」という企画を、懲りずに続けていた。
今年でなんと10周年である。
勿論その間も何回もオファーを受けては断ってきた。
試行錯誤を重ねていたのは、何度か S FES を客として観に行ったので知っていた。
企画者として、続けていくこと。
コロナ禍でもライブというものを企画するということ。
僕がスミッチに対して唯一リスペクトできるのは、鋼のメンタルなのだが、彼は途切れずに続けていた。
多分その年月の間で、彼が身につけたものとか、得た経験があったんだよね。
「もう出ない」と言った時にはほとんど説教しかしてなかったんだけど。
今日はスミッチの話をうんうん言いながら聞いている俺がいた。
純粋にスミッチの話すことが楽しかったのである。
昔は会話という会話が出来ない男だったが、同じ土俵で語り合える男になっていた。
勿論僕より優れているなぁということもあってね。
予定より長居した。行って良かったなぁと思う。
錯覚かしら(笑)
ちなみにスミッチがプレゼンが上手くなっただけの可能性もあるので、ライブのクオリティとか、オファーを受けるとかまでは、まだいかないけどなっ。
…と、ディスって、褒め言葉とさせていただきます。
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