役者は動物と赤ん坊には敵わない、という言葉があります。
役者は、その瞬間その瞬間を如何に生きられるかが問われると言われている。
台本の活字とか、役者のプランとか、演出の意図とかが見えたら興ざめだから。
それが出来ないから苦労するんですけどね。
それに引き換え、動物や赤ん坊は瞬間瞬間を生きている。
演じるという世界にほとんど身を置いていない。
「ただ」生きるのだ。
だから、見る人を飽きさせない。
一瞬一瞬が生命の営みだから。
今日は牧場に行ってきた。
もうそんな瞬間の連続だった。
ヤギに餌やりをしたら、とんでもない食いしん坊のヤギがいた。
他のヤギを押し退けてもらいにくる。
貪欲さに笑ってしまう。
そのヤギの後ろで、遠慮して餌を貰いに来ないヤギがいた。
貪欲なヤギの方が地位が上なのかな。一歩後ろに退いているのです。
食べたいけど、来られないんだろうなと思って、貪欲なヤギに餌を囮でやっている間に別の餌をやってみた。
もう、バクバク食ってたよ(笑)
ここぞとばかりに。
この二匹の関係性だけでも、一冊の本分のドラマがある。
ただ生きる。
それがどれ程簡単で、難しいか。
教わります。
もっとシンプルに生きていいんだよね。多分。
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