少し演劇的な発想のお話。
僕はキャバクラなどの、いわゆる「接客を伴う飲食店」には行かない。
勿論ホストクラブにも。
居酒屋は仲間となら行きたいが、酒がそこまで好きではないから、無くても宅飲みで我慢できる。
夜の街で、感染が拡大するというニュースを見るにつれ、
「そんなとこ、このご時世に行ってんじゃねぇよ」
と思っていた。
クラスターが発生したら尚更。
そして最近各自治体で、時短営業の要請や、地域を名指ししての休業要請がでてくるようになった。
「お気の毒に…まぁでも、この感染者の数字ではねぇ…」
とも、思った。
興味がない分野に対して、人間は簡単に切り捨てて考えてしまう。
苦しいだろうけど、しょうがないね。
我慢してよ、落ち着くまで。
といった論理なのである。
しかし、僕が大好きを再確認した ライブハウス。
それこそまさに
「苦しいだろうけど、しょうがないね」
「今は休んでてよ」
に、苦しめられている世界だったのだ。
ライブハウスも同じく興味のない人からしたら、
「家でCD聴けよ」
「スマホで配信観てろよ」
「DVDとかYouTubeがあんだろうが」
「生の演奏も、録音も大して変わらないだろ」
それだけの存在なのだろう。
だから、今はライブハウスなんか営業するな。
と、言う。
そういった声に、どれだけ憤っていたか。
何も知らないのに言わないでくれ、と思っていたのだ。
なんか、全てを平等に扱いたい訳ではないんだ。
ただ、「自分にとって」必要でないってだけで、
誰かの必要を否定するのはやめた方がいいなって思ったんだ。
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