最近は心が忙しい。
心を亡くすと書いて、忙しい、か。
漢字は良くできている。
只今、アンビリーバボーで航空機の墜落事故の被害者の家族の方が、管制官を刺殺したという事件を取り上げていた。
会社や管制官が正式に謝罪することがなく、怒りや憤りを感じ、探偵を雇って自宅を調べあげ、刺殺したのだそうだ。
金が欲しい訳ではなく、一言謝罪が欲しかったのだそうだ。
たかだか15年ほど前の事件で僕は知らなかった。
沢山多角的に物事を扱っていて、殺してしまった人に同情もしてしまったのだけれど。
その刺殺した人が、
死亡した管制官の家族に謝罪の言葉を述べたことはなかったらしい。
その管制官には奥さんと三人の子供がいた。
加害者の人は、妻と子供二人を墜落事故で亡くしている。
誰よりも家族が亡くなる辛さを知っている人がこういうことを、するのだ。
逆に同じ気持ちを味わわせたかったのかも知れない。
謝られない悔しさを、屈辱を、知っているはずなのに。
管制官さんの家族が復讐しても文句は言えないじゃないか。
正義とは、復讐とは危険だ。
心を亡くしてはいけない。
亡くしそうな時に、心が動いた。
苦しいなぁ。
僕はまだ生きることを諦められない。
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