旦那したい

 最近全く音楽をしていないなぁと思っています。

ギターを寝る前にちょろちょろっと触るぐらいかなぁ。

音楽に意識が向かないのです。

というのも、明日からちっぴーが里帰り出産するので、残り少ない二人の時間を味わおうと必死な気がします。

二度と会えない訳じゃないのにね。

でもそれを僕は好意的に受け取っている部分もあります。

集中していない、ということは、何かに集中していると言うことだ。

集中力の無い子は、逆に何かに心を奪われやすいということ。

僕はちっぴーに対してそうなんだろう。

妊娠の報告をしたときに友達に言われたんだよね。

「もし新しい命をないがしろにするようだったら、そんな人間の唄を聴きたいとは思わない」と。

そいつなりの激励だったんだ。

俺もそう思う。

自分の子どもも愛してない人間に、愛だの、人としてだの、歌われたくないわな。

音楽家、芸術家、表現者。

僕は常々そうでありたいのだけど。

その前に人間だから。

まず夫としても、父としても、カッコよくありたいよね。

その生きざまが、歌詞や曲やパフォーマンスに滲み出るように。

今は必死に初心者マークで生きてる気がします。

変な意味じゃなくて、ちっぴーが里帰りしたらまた動きやすくなるとは思うけれど。

今は良い旦那でいたいのですね。

音楽するより、旦那したいのだ。

ご時世的に、立ち会い出産も九割できないだろうから。

二度と会えない訳じゃないけど、あんまり会えなくなるから、ちょっとさみしいんですねぇ。