2024年8月8日木曜日

命の説明

 命を説明するのは難しい。


以前ブログで蟻さんを潰してしまい、息子に「死ぬ」ということを伝えたことを書いた。

キチンとごめんなさいを言えた息子を褒めたのだ。


今日、自転車で保育園へ移動する前に、蝉さんが転がっていた。

天寿を全うした姿だっただろう。ピクリとも動かなかった。


息子が「むしさんいるよー」と教えてくれた。

うーん、言葉に困る。

「蝉さん、動けないのかもしれないね」と伝える。

蝉さんが寝ているっていうのは、何か違う気がして。


不思議そうな顔をする息子に、

「蝉さんは夏の間だけしか生きられなくてね。多分蝉さん死んじゃったんだ」って言ったのね。


そしたら「せみさん、こわれちゃったの?」

と聞いてきた。


あー、そうか。

息子なりに解釈したのがそういうことだったんだなって思って。


「そうだね、こわれちゃったのかもしれないね。でも壊れるまで頑張ったんだね。蝉さん、頑張ったねって言ってあげて」

「せみさん、がんばったねー」


そんなやり取りをしたのさ。


僕らも「こわれる時」が来るんだろう。

あぁ、こんなに生きたい気持ちになるなんて。

地震もありましたしね。

今日の夏の日は、センチメンタルだ。

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