ふと、今日昔読んだ漫画の台詞を思い出した。
田中モトユキ先生の「BE BLUES!〜青になれ〜」という、今も週刊少年サンデーで連載しているサッカー漫画です。
うろ覚えなのですが、確かうさぎ跳とかのトレーニングをしているシーンだったと思う。
ご存知の通り、現在、うさぎ跳は身体を痛める原因になるということで、あまり推奨されていないトレーニングです。
その時黒部先生という顧問が
「理不尽な練習、いいじゃないですか。」
「世の中は理不尽に溢れている。」
「そういった困難に立ち向かえる人間に育ってほしい」
と言うんです。
こんなのおかしいだろ、ってことを「あえて」やらせるシーンなんですね。
僕は当時、このシーンに衝撃を受けたのです。
効果的な練習だけをしない哲学というか。
だから、今でも覚えている。
最近僕がイライラしているのは、全て理不尽なことに対して。
不平等で、理不尽なことに憤っていた。
しかし、この世の中は理不尽だ。
正しく回っていないことのほうが多いんだろう。
例えば、天災も、コロナも、戦争も。
急に全てを持っていく。
学力何位以下のヤツが感染するとか、月収何万以上の人間が命を奪われる…といったことではない。
それはもう、理不尽に、なんで俺が?というように無差別に降りかかってくるのだろう。
戦争で運よく生き延びた方は、運命論者になるという。
運命というものでも信じないと、何故あの人が死んで、自分が生き延びてしまったんだという理不尽を受け止めきれないんだそうです。
プログラミングされたゲームでもなく、予定通りにはいかない人生。
報われない努力、一人の力ではなし得ないこと、突然の不幸。
沢山あるだろう。
その理不尽の中でどう生きるか。
そういうことなのかもなぁ。
最近、理不尽なことに対して、エネルギーを使って怒りすぎていたような気がしたんだよね。
僕は、立ち向かえる人間だろうか。
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