2019年10月5日土曜日

味見


今日は「君のペース」という新曲をアレンジしていた。
ちっぴーと、あーでもない、こーでもないとやって…
いや、あーでもある、こーでもあるとやっていた。


我々は役者から音楽をやり始めた関係で、しっかり作曲やアレンジを学んだことがない。
お陰で昔は、新曲のアレンジは難航することが多かった。

加えて、野村尚宏の曲にちっぴーが加わるという流れが最初だったから、野村尚宏弾き語りの域を出ないアレンジになっていた。

そもそもアレンジって何だ?といった具合だ。

変わったのは、てくてくや、ぼくはえんぴつができたときくらいかな。
ちっぴーの技術も上がり、僕も少しづつ勉強していったし、いるものといらないものを判別できるようになったと思う。
ベースとギターという楽器の個性を知ってきたのかもしれない。
より上達したのは、デイジーバーのバンドワンマンや、湯浅さんとのコラボが大きかったなぁ。


敬愛する甲本ヒロトさんが、
「僕は才能はないけど、味見は自信あるの。旨いか不味いかの判断だけは自信あるよ」
といった旨のことを話されていた。
そんな感じだ。


なんとなくいい。
悪くない。

それは一番危険なクオリティだ。
妥協して「ある程度」のモノはできてしまう。


グッとくる。
その方向で間違いなさそうだ。
あと少しで完成しそう。
そこのその音はいらないのは分かる。

こうなると途端に楽しい。
あとは音の味見をして、ハマるものを探すだけだから。

今日はその作業ができた。


アレンジって味見なんだと思う。

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