2026年2月14日土曜日

型と、即興

 本日、有楽町当日流し行って参りました❗15夜。

有楽町は初出勤でした。

おとうちゃん野村として初単独。


噂には聞いてましたが、相当賑わってました。それに華金。

現場に空きがあるのを知り、体力はかなりギリギリだったのだが、出勤を決める。僕は知らない現場を回ってみたいのだ。


初出勤なので、各店舗の方にご挨拶をしていると「流しに興味あるってお客様がいますよー」と、スタッフさんから。

一卓目に伺ってみると「前に聴いて楽しかったから」だそうだ。

すごいと思った。


声をかけてくれるスタッフさんもすごいし、お客様に楽しかったという体験を提供できてる先輩もすごい。

これは全く僕の手柄ではない。

こんなにイージーな入り口があるだろうかと思った。

有楽町の現場も平成流し組合が育てた場所。

僕は先人の偉大な道を歩いているだけだなと思った。


そういう幸先良いスタートを切らせていただいたが、他に一卓応じていただいた以降は、断られ続ける。

だが、酒場は賑わっている。人はいるのにリクエストが取れないのだ。

うーん、僕にもっとスキルがあれば受け入れてもらえるのだろうか。

初卓で、先輩の功績を見せられてしまったので、どんどん怖くなってしまった。

全ての卓が流し、いや僕を邪魔に思っているように思えてしまう。そんなオーラだから、また、断られる。

いやぁ…険しい。


一度休憩して、気合いを入れる。

こんなドヨドヨした気持ちで「音楽どうですか?」なんて言われて聴きたい訳がねぇだろ。

そこからは少しずつリクエストが取れるようになった。

ただ、やはりまだまだ軌道修正に時間がかかる。

音楽をさせてもらうまでのスキルが乏しい。

家で悶えて、改善だ。


できたことと言えば、歌わせてもらった時はお客様には満足してもらったと思う。

良い声って沢山の方に言ってもらった。

リクエストしてくださった卓の方が帰る時に「お!野村さん頑張ってね❗」と笑いかけてくれる。

その笑顔は、社交辞令ではなかった。

この数を増やすと誓う。


あとは、これが大きくて。

そろそろ終電と体力を考えて帰らなきゃと思っていたラストの卓。

待機していた僕をチラっと見てくれたので、いけるかなと声をかける。

まずはスピッツの、チェリー。

チップをいただいたので、もう一曲いかがですか?と促す。

迷われていたので「即興得意なんですが、いかがですか?」と勧めてみるとノッてくださった。

率直に「断られることもあったけど、あなたが最後に歌わせてくださって嬉しかった」という唄を唄いました。

感動してくださいました。


僕はこの出来事を忘れないな。


カバー曲をどれだけ用意して応えたとしても、即興はそのときにしか生まれない。唯一無二だ。

僕はシンガーソングライターだ。

オリジナルで人を感動させたことも正直沢山ある。

歌い手やコンビ流しにできないことの一つは即興なんじゃないか。

そして、それが僕のウリなんじゃないか。


そこから「僕の流しには型がないな」と自覚した。

歌謡曲なら負けません、ロックなら大体弾けます、90年代大好きです…何でもいいんだけど。

そういう自分の強みみたいなものをお客様に提供できてない気がした。

あなたは何ができる人なの?って。

あ、流しで唄歌うんです…だけじゃ弱いよ。


そんな自分への怒りと、悔しさ、そして誇り。

全て抱き締めた夜。

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