2022年3月24日木曜日

なんか、なんて言うな

 音楽なんか、やってる場合なのかと。

ずっとそう思っていたんです。


息子が生まれて、生活をせねばならない。

もはや自分だけの問題ではなくなっている。

そこは第一にしてあげたい。

専業ミュージシャンではないから、やってる場合なのかと思う。


ウクライナ情勢がある。

明日の生活も保証されていない人がいて、逆に音楽できる幸せも感じるが。

その中でも音楽をやるということが、少し傲慢で欲張りな行為と感じてしまうことがあった。

僕は子どもっぽいのではないのだろうか。

やってる場合なのかと思う。


ですが、昨日ちっぴーと息子。三人一緒にいるときにギターを弾いて。

大声では歌ってないけど、息子が聴いたり、ちっぴーがさらっと歌ってくれたり。

すごく愛しくて。

絵本の読み聞かせとか、子守唄を歌うような大切な時間が流れていたのだ。


僕たちの生活にギターや音楽が「邪魔なもの」「余計なもの」という形で存在していなかった。

逆に「豊かにするもの」として、そこにあったのだ。


あぁ、なんで。

音楽なんか、なんて決めつけてしまっていたのだろう。

それは僕の人生を半分否定するような言葉じゃないか。

音楽なんか、と言ってしまえるような人生を送ってきたのか、君は。


僕の人生の邪魔者なんかじゃ、決してない。

それが確認できて、狂いそうなぐらい、元気だ。

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